
人は昔から歯並びを整える試みをしてきました。矯正歯科の歴史は古く、紀元前の矯正装置がヨーロッパの地中から発見されており、医学の父と呼ばれる古代ギリシャの医者ヒポクラテスの著作の中にも、歯並びを直すことについて書かれています。現在の矯正が普及し始めたのは18世紀頃のヨーロッパで、当時は盛んに研究が進められていました。


1900年代に入ると近代歯科矯正学の父と言われるアメリカのアングルが、歯科矯正を一つの専門分野として確立しました。また、矯正歯科学校を設立し、多くの優秀な矯正医を世に送り出しました。現在使用されているような矯正装置の原型を最初に考えだしたのもアングルです。


接着技術が進歩する前までは、バンドという金属でできた帯状の輪にブラケットを溶接して全ての歯に取りつけていました。その後、接着技術と矯正装置の進歩により、歯に直接ブラケットを接着できるようになりました。現在では、透明なプラスチック製のものや、白いセラミック製のものなど、たくさんの審美性の高いブラケットができて、より目立たない矯正治療ができるようになりました!
